ED(勃起不全)の概要
2022/05/21
by 高山 愛子
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ED(勃起不全)の概要
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EDとは、かつてインポテンツと呼ばれていた、勃起機能が低下する症状を意味する病気です。
英語では「Erectile Dysfunction」と呼ばれ、その頭文字を取って「ED」と言われています。
専門的な用語を使うと「性行為をするにあたり、十分な勃起をすることが出来ない為、満足な性行為をすることが困難な状態」であるとされていますが、単語で言うと勃起不全となります。
すなわち、勃起をすることができないという状況は当然のこととして、陰茎の硬さを一定に保てない、勃起の状態を保つことができないなどといった、満足な性交に至るまでの道のりが閉ざされている状態は、いずれもED(勃起不全)ということになります。
EDにもいろいろな状態がありますが、「まれに勃起しないことがある」「勃起できるかどうか不安に感じてしまう」といった、本人が勃起に関しての自信や充実度が少なくなっているという場合も、治療対象であるといえます。
こうして、勃起に至るまでの思い=メンタル、として考えると、勃起不全を考えるには色々にこまやかな症状が存在します。
・性欲はあり興奮もするのだが勃起には至らない
・挿入しても途中でペニスの硬さがなくなり抜けてしまう(中折れ)
・勃起をしても十分な硬さに感じられない
・いつも勃起しないというわけではない(パートナーに原因があるのかを考えてしまう)」
このように色々な症状があります。
1998年に勃起不全に関する調査が行われましたが、それによると、中等度EDと重度EDの合計人数は約1130万人という数字が出ました。
※中等度ED「たまに勃起し、性交中は勃起を保つことができる」状態
※重度ED「まったく勃起が出来なく、性行為が出来ない」状態
この比率で言うと、日本人男性では40代の方で5人に1人が、そして50代では2.5人に1人が、60代の方になると1.7人に1人が中等度以上のEDということになりますので、今やEDは身近な病気として向き合う必要があるでしょう。